モデリングが今後進む展開 ―「IT会社」から「地域の調整インフラ」へ ―
1.進化の前提|モデリングは“拡大”を目的にしていない
まず明確にしておきたいのは、
モデリングの今後は 売上拡大・人員拡大を最優先にした成長モデルではない という点です。
目指しているのは、
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依頼が増えても壊れない
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人が変わっても続く
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善意に依存しない
「続く構造」を社会側に残すことです。
2.第1フェーズ:役割の明確化(すでに進行中)
▶ ITコンサルではなく「翻訳・調整業」
今後、モデリングは
自社を次のように定義していきます。
技術導入の会社ではなく
人・企業・支援・制度を“現場で使える形”に翻訳する会社
具体的には、
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行政・支援の言葉を現場用語に落とす
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企業の事情を支援文脈に変換する
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若者の状態を業務設計に反映する
という 中間領域の専門性 を前面に出します。
3.第2フェーズ:エイチアール協同組合との一体運用
▶ 協同組合を「箱」ではなく「装置」として使う
今後は、
エイチアール協同組合との関係性を
形式的な加盟関係から、機能的な一体運用へ進めます。
想定される展開は:
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協同組合内での役割整理テンプレート化
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企業間連携の「型」の言語化
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つまずき時の調整フローの標準化
モデリングはここで、
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調整設計
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運用設計
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記録・再現
を担う 裏方の中核 になります。
4.第3フェーズ:自治体・金融機関との“中間接続点”化
▶ 行政と企業を直接つながない
今後の重要な展開は、
行政・金融機関と企業を「直接」つながないことです。
代わりに、
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行政 ⇄ 協同組合
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金融機関 ⇄ 協同組合
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協同組合 ⇄ 企業
という 緩衝構造 を維持します。
モデリングはこの中で、
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事業スキーム翻訳
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現場負荷の調整
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成果指標の再定義
を行い、
制度が現場を壊さないための調整役を担います。
5.第4フェーズ:若者・ケアリーバー支援の“標準化”
▶ 特別扱いしない支援モデルへ
モデリングが目指すのは、
ケアリーバー支援を「特別な支援」にしないことです。
今後は、
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若者支援
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未経験者育成
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定着支援
を 企業間で共有できる“標準モデル” として整理していきます。
ポイントは、
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成功事例を増やすことではない
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失敗しても壊れない構造をつくること
です。
6.第5フェーズ:モデリング自身が“前に出ない”状態
最終的にモデリングが目指すのは、
モデリングがいなくても
構造だけは残っている状態
です。
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仕組みが回る
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記録が残る
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引き継げる
その状態をつくったうえで、
モデリング自身は 常に裏側に回れる存在 であり続けます。
7.モデリングの展開を一言で言うなら
成長する会社ではなく、
地域が壊れないための“調整インフラ”になる
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目立たない
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速くない
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でも消えない
それが、モデリングの進む方向です。
8.関係者へのメッセージ
行政の方へ
→ 単発事業ではなく、地域に残る仕組みを一緒に考えます。
金融機関の方へ
→ 融資先単体ではなく、地域全体の安定性を高めます。
企業の方へ
→ 一社で背負わなくていい形をつくります。
支援者の方へ
→ 就職で支援が切れない構造を一緒につくります。
9.結び
モデリングは、
「便利な会社」になることよりも、
「いなくなると困る役割」 を担うことを選びます。
それは派手ではありません。
しかし、地域にとっては確実に価値が残ります。
それが、
モデリングが今後進む展開です。