企業紹介 モデリング × エイチアール協同組合
支援員・施設職員の皆さまへ
― ケアリーバーの就職を「孤立」させないための、組織的な受け皿について ―
1.はじめに|「企業単体につなぐこと」への限界について
ケアリーバー支援に長く関わっておられる皆さまであれば、
次のような違和感を感じたことがあるのではないでしょうか。
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就職先としては問題なさそうだが、何かあったときの逃げ道がない
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担当者個人に依存していて、人が変わると関係が切れる
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「合わなかったら終わり」になってしまう
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企業側が、支援の文脈を十分に理解していない
これは、企業の善意や努力だけでは解決できない、
構造的な問題です。
そのため私たちは、
ケアリーバーの就職支援において
「企業単体」ではなく「組織的な受け皿」が必要
だと考えています。
2.モデリング単体ではなく「協同組合」という位置づけ
モデリングは、
埼玉県さいたま市を拠点とするITコンサルティング会社です。
しかし、ケアリーバーの就労を考える際、
モデリングは自社だけで完結する受け入れを
理想的だとは考えていません。
その理由は明確です。
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企業には企業の事情がある
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担当者が変わることもある
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組織としての限界が必ず存在する
そこでモデリングは、
エイチアール協同組合という枠組みの中で
ケアリーバー支援に関わる立場を選択しています。
3.エイチアール協同組合とは何か(支援現場向け視点)
エイチアール協同組合は、
人材・就労・自立支援に関わる複数の企業・団体が
横につながるための組織です。
重要なのは、
「人材を集める組織」ではない、という点です。
協同組合の役割は、
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企業を孤立させない
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若者を一社に閉じ込めない
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支援が一方向にならない
という “緩衝地帯”をつくること にあります。
4.ケアリーバー支援における「協同組合」の意味
ケアリーバーが社会に出るとき、
最も大きなリスクは次の2点です。
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つまずいた瞬間に関係が切れる
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「ここしかない」と思い込んでしまう
エイチアール協同組合という枠組みがあることで、
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一社で抱え込まない
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役割や関わり方を分散できる
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選択肢を“構造として”残せる
という状態をつくることができます。
これは、
支援員・施設職員の皆さまが
最も懸念されるポイントへの、現実的な対応策です。
5.モデリングの役割|「現場を翻訳する会社」
協同組合の中で、
モデリングが担っている役割は明確です。
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本人の状態を、職場で扱える言葉に翻訳する
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企業側の期待を、本人が理解できる形に翻訳する
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支援員の見立てを、業務設計に落とす
つまり、
人と組織の間に立つ“翻訳者” です。
この役割があることで、
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誤解が大きくなる前に調整できる
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感情的な断絶を防げる
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「問題が起きてから」ではなく「起きる前」に手を打てる
という効果が生まれます。
6.「放置しない」を個人ではなく構造で担保する
多くの企業は、
「放置するつもり」はありません。
しかし現実には、
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忙しさ
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人員不足
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暗黙の了解
によって、結果的に
ケアリーバーが一人で抱え込む状況が生まれます。
モデリング×エイチアール協同組合では、
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定期的な状況確認
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第三者が関わる余地
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相談経路の複線化
を前提に設計しています。
これは、
「優しい担当者がいるから大丈夫」
という属人的な安心ではなく、
構造としての安全網です。
7.失敗・中断・再選択を「想定内」にしている
支援現場で最も大切なのは、
失敗を想定に入れているかどうかです。
モデリングおよびエイチアール協同組合では、
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途中で立ち止まる
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合わないと気づく
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一度離れる
これらを
支援の失敗とは捉えません。
むしろ、
「本人が自分の限界や合わなさを
言葉にできた」
という点で、
支援が一段進んだ状態だと考えています。
8.支援員・施設職員との関係性をどう考えているか
モデリングは、
支援員・施設職員の皆さまを
「送り出す側」だとは考えていません。
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就職後も
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状況が変わったときも
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判断に迷ったときも
同じチームとして関われる関係性を前提にしています。
エイチアール協同組合という枠があることで、
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情報共有が個人間に閉じない
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関係性が継続しやすい
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支援の方針をすり合わせやすい
という利点があります。
9.「定着」を目的にしすぎないという判断
定着率は、
確かに重要な指標です。
しかし、
定着だけを目的にすると、
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本人が無理を続ける
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違和感を言えなくなる
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結果的に大きく崩れる
というケースも少なくありません。
モデリング×エイチアール協同組合では、
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続くこと
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戻れること
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やり直せること
を 同列の価値 として扱います。
10.「つなぐ先」としての責任の持ち方
私たちは、
ケアリーバー支援を
CSRやイメージ戦略として扱うことを
強く避けています。
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成果として消費しない
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ストーリー化しない
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比較材料にしない
あくまで、
一人の生活と人生に関わる責任
として受け止めています。
11.支援員・施設職員の皆さまへ(率直なメッセージ)
もし皆さまが、
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「企業につなぐこと」に不安を感じている
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失敗後の行き先を残したい
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支援が就職で切れない構造を探している
そう感じておられるなら、
モデリング×エイチアール協同組合は
現実的な選択肢の一つになり得ます。
万能ではありません。
合わないケースもあります。
しかし、
「人を壊さないこと」を最優先にした構造
であることは、はっきりお伝えできます。
12.結び|支援を、就職で終わらせないために
ケアリーバーにとって、
就職は「到達点」ではありません。
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生活
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人間関係
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自己理解
これらが同時に動き続ける、
長いプロセスの一部です。
モデリングとエイチアール協同組合は、
そのプロセスの途中で
「一人にしない構造」 を残すために存在しています。
支援員・施設職員の皆さまと、
同じ目線で悩み、考え、調整できる関係であること。
それが、私たちの立ち位置です。